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外国為替の不思議
築地魚市場とか 全国青果卸売市場とか 市場というと場所が決まっていますが、外国為替となると市場と言われても よくわからなくなりますね。国際金融マーケットの専門家 橘樹薫さんにお聞きしました。
2017.07.17~2017.07.21のマーケットの動き
橘樹さん、先週のマーケットの動きはいかがでしたか?
はい、先週はトランプ米大統領、EU離脱を表明した名英国首相、晋近平の中国と比較して、日本は安定、政治リスクは低いと思われていたものの、それがどうも怪しくなってきました。
どうして日本がマーケットのなかで危ないのですか?
政治的リスクにさらされそうです。リスクと言っても 既に存在するリスクというよりは、これから顕在化する日本の政治的リスクに、マーケットは着目し、過敏に反応していきますね。
外国為替市場ってどこにあるの?
ところで外国為替市場ってどこにあるのですか?
市場と言うと、築地、豊洲を思い浮かべますが、実は外国為替市場って取引所は存在しないのです。バーチャルなんです。株式は原則東京証券取引所で行われるわけですが、外国為替市場は仮想なのですね。かつてはテレホンマーケットと言われ、90%は投機取引で経済的・理論的に 裏付けされた取引ではないのです。
外国との取引では通貨の交換、つまり外国為替取引が生まれますが、9割は投機取引で実際に裏付けのあるものではないのです。
裏付けがないと、たとえばスキャンダルやうわさなどが流れて左右されることもあるということですか?
そうですね。アメリカ大統領は、噂で何度も暗殺されているんですよ。
外国為替市場の中心にいるのは誰なの?
そんなにわかりづらい外国為替市場を中心で握るのは誰なのですか?
はい、中心にいるのは銀行です。銀行が銅元となり、価格決定権のある銀行が外国為替市場の中心にいて、FXや、証券会社なその外側を回る衛星の位置にいるんです。
まとめ 噂に左右される外国為替市場を銀行が握っているということは何が危険なのか?
つまり、噂で価格が動く理論的な裏付けのない外国為替市場は、価格について銀行が中心に握っており、証券やFXの会社はその外側、つまり情報が流れるのにタイムラグが起きうるということです。
そのような不安定なものに、どうつきあうのかは 次回にお話しします。
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